サトー・タローの育児日誌

アニメ・マンガ好きなアラフォー後半のおっさんの育児日誌(ほとんど専業主婦の奥さんにまかせきり)

胸の空洞

仕事を除くとこれまでの人生のほとんどをひとりで生きてきた。1人が好きなのかも知れないし、人付き合いがうまくないのかも知れないし、その両方かも知れない。自分のことなのによく分からない。

 

そのせいか分からないが、20歳くらいから胸にポッカリと空洞がある錯覚を感じる様になった。別に痛みは感じないが、どうにもいたたまれない感じがしていて、時間が経つにつれて酷くなっていっているように感じられた。この先どうなってしまうのかと不安に思っていた。

 

このことを思い出したのは最近、胸の空洞を感じなくなったからだ。いつから感じなくなったのかよく思い出せないが、婚活を始めた頃のような気がする。あの頃は緊張と不安と挫折、そして危機感の連続でそれどころではなかった。今は仕事と子どものことで頭がいっぱいで余計なことを考える余裕なんてない。

 

最近、イチローずり這いを始めた。呼べばたどたどしい動きでフラフラしながら必死に、でも満面の笑顔で自分のところに歩いて来てくれる。今までの自分の人生でこんなにも誰かに必要とされたことはない。このイチローのために自分は何ができるんだろうか。いつもそればかり考えている。