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サトー・タローの育児日誌

アニメ・マンガ好きなアラフォー後半のおっさんの育児日誌(ほとんど専業主婦の奥さんにまかせきり)

8ヶ月:世界を敵に回しても

ど根性カエルの娘の漫画が話題になっていたので読んでいたら、14話の母娘の会話で昔のことを思い出した。

 

母「なぜ子供を産んでくれないの!」
娘「母と娘は別人格。母に育てられた自分は自分の娘にも母と同じことをしそうで怖い。産めない。」

 

これと似たようなことをずっと長い間考えて自問自答してきた。私の父はお酒を飲むと暴力を振るう人だった。母と私と弟はただ耐えるしかなかった。だから母は私が小学生の時に離婚した。そして私たちは母子家庭になった。そういう子供時代を過ごした自分がもし結婚したなら、父と同じように妻や子に暴力を振るうかもしれない。私にとって父とはそういうイメージしかない。家族団欒はフィクションの世界でしか知らない。映画「誰も知らない」の冒頭の母子のシーンの方がよっぽどリアリティがある。父親が何をするべきか、どういう態度でいるべきか、分からない。

 

そんな人間が結婚して子供を作ってもいいんだろうか。物心ついた頃からそう何度も何度も繰り返し自問した。結論は毎回同じで、非モテで彼女がいない歴=年令の自分には関係がないと考えた。

 

でも40才になり初老を迎え、本当にこのまま人生を終えていいのかと考えた。今ならまだ間に合うかもしれない、ラストチャンスだと。じゃあ、夫に、父親になれるのか。分からない。

夫婦が破たんする主な理由として、飲む打つ買う、と暴力がある。父は酒と暴力だった。そういえばパチンコもやっていた。

 

40才になった自分はどれも当てはまらなかった。パチンコや麻雀、競馬もやったことがあって何万円か勝ったこともあるが性に合わなかった。お金が必要なら働いた方がいい。要はギャンブルは嫌いだった。美味しいお酒は好きだが飲み過ぎるのは嫌いだった。暴力はもっと嫌いだ。

 

自分は結婚したことも子供を育てたこともなかったので、その時になってみないとわからないこともある。しかし、自分の場合はかなり可能性は低いんじゃないだろうか、と考えた。

でも、自分の自己満足というかワガママで彼女を作って結婚して子供を作って、やっぱりカエルの子はカエルと酒に溺れて暴力を振るうことになってもいいんだろうか。良い訳がないけど、そういう可能性がゼロでないのに彼女を作ってもいいんだろうか。結婚しても良いんだろうか。子供を作ってもいいんだろうか。

 

ところで映画や漫画では世界を滅ぼそうとする悪人と、その悪人に立ち向かうヒーローの話がたくさんある。そういう話が好きだった。で、ふと本当に世界を滅ぼすにはどうしたらいいかと考えたことがある。第三次世界大戦を起こす、細菌兵器をばらまく、宇宙人が侵略する。どれも世界が滅ぶ訳ではなく酷い世界になるだけだ。結論はいたって単純で自分が死ねばいい。それで自分にとっての世界は終わる。他人がどう思おう、他人にどう思われようと、世界中が敵になったとしても世界が終わるなら関係がない。他人が見ている世界と自分が見ている世界は違うが、自分が死ねば自分にとっての世界はなくなる。それで十分だ。

 

いつか自分は死ぬんだから、それまでは自分の好きに生きよう。そう決めた。誰になんと言われようと好きに生きよう。そう思った。もし、何年か経って、やっぱり自分が家族を苦しめるだけの存在であることが分かったら、できるだけまわりに迷惑のかからないようにして自分の世界を終わらせよう。そう決めて、彼女いない歴=年令の非モテな40才は婚活を開始した。