サトー・タローの育児日誌

アニメ・マンガ好きなアラフォー後半のおっさんの育児日誌(ほとんど専業主婦の奥さんにまかせきり)

イヤなのに逆らえない

俺は子供の頃から食べ物に執着がなく、チョコや果物も冷蔵庫で冷やしたものしか食べなかった。

 

たとえば、ちょっと部屋に置いてあって溶けかけたチョコは食べないし、温かいリンゴやミカンも食べない。

 

湿気ったせんべいも嫌いだし、ボケた果物も嫌いだから食べない。

 

床に落とした食べ物は何だか汚そうだから食べない。

 

賞味期限の過ぎたものは口にしない。
(牛乳は1日過ぎた程度なら飲むけど)

 

その点、奥さんは大らかで、色々あんまり気にしてないように見える。

 

床に落ちた食べ物も普通に食べている。

 

問題は最近のイチローの行動だ。

 

自分の分のせんべいやえびせんを、何を思ったか俺の口まで持ってくるのだ。

 

だいたい、お菓子で遊ぶので、砕けてたり湿気ってたりして美味しくなさそうだし、ヨダレでベトベトの手で握って持ってくるので、ちょっと冷たくて気持ち悪い。

 

さらにそれを俺の口の中に手ごと押し込んでくる。

 

正直、非常に気持ち悪くてイヤでイヤで仕方がない。

 

でも、イチローがお菓子をその小さな手で握り、こっちを見てニヤッと笑うと、俺はヘビに睨まれたカエルのように逃げることができなくなってしまう。

 

イチローは嬉しそうにこっちに近づいてきて、おもむろに手を俺の口に近づけて、かつてお菓子だった残がいを口に押し込んでくる。

 

仕方がないので、口を開けてそれを受け取る。

ヨダレまみれの手もお菓子も気持ちが悪い。

 

イヤがって食べなかったらイチローは悲しむんだろうか。

 

それとも、何とも思わないんだろうか。

 

不安なので、まだ一度も逃げたことはない。