サトー・タローの育児日誌

アニメ・マンガ好きなアラフォー後半のおっさんの育児日誌(ほとんど専業主婦の奥さんにまかせきり)

階段

奥さんとイチローは時々、電車で1時間くらいの義実家に帰っている。

 

その間、週末は俺も泊めてもらっている。

 

今、イチローは義実家の階段の登り降りがブームだ。

 

イチローはまだちゃんと歩けない。

 

30秒以上、立っている事があるし、5,6歩、タタタタっと歩いて大人の足にしがみつく事はあるが、安定して一歩二歩とは歩けていない。

 

それでも、いつの間にか階段を登っている。

 

アスレチックか山登りのように全身を使って黙々と登る。

 

たまに側に目に付いたカバンとかボウシにちょっかいを出す事もあるが大概はひたすら登る。

 

そして、ふと何かを思い出したかのように壁に手をついて立ち上がると、向きを変えてこっちに両手を伸ばす。

 

俺はその手を掴むというか支えてやる。

 

するとイチローは階段のヘリまで歩いておもむろに片足を踏み出す。

 

階段の高さの方とイチローの足の長さはほとんど同じぐらいなので、それこそ全身を使って両手で踏ん張りながら、フンガッフンガッと鼻息を荒くして一歩一歩、一生懸命降りる。

 

そしてようやく一階に着くとまた階段に手をついて登り始める。

 

階段は大体20段くらいなのだが、登る高さは3段だったり10段だったりまちまちだ。

 

それを10往復ぐらいする。

 

これってかなりの運動量だと思う。

 

本人は面白いと思ってやってるんだろうけど、もしかしたら凄い頑張り屋さんなのかもしれない。

 

くっついた

確か6ヶ月くらいの頃にAmazonで人気の絵本をまとめて買った。

 

その中のひとつに「くっついた」という絵本がある。

 

内容は左右に一匹ずつ動物が登場してページをめくると手をつないだ絵になって「くっついた」となる。最後はお母さん、「わたし」、お父さんが登場する。

 

シンプルな内容で絵も優しい感じで気に入っている。

 

この前、イチローから何度も読めと催促されて、結局、5回くらい読まされてしまった。

 

イチローはまだ言葉は話せないが、本を読み終わると俺の手に本を押し付けてくる。

 

そして、お母さんと「わたし」のくっついたのページで、毎回、ジッと絵本を見つめると顔をピタっとくっつける。

 

とても可愛い。

 

最初はたまたまかと思ったが、毎回、同じページで同じことをするのだから偶然ではないだろう。

 

ちゃんと絵本の内容は伝わっているようだ。

1歳の記念写真

イチローの1歳の誕生日にスタジオ アリスで記念写真を撮ってきた。

 

こういう所で写真を撮るのは初めてだったのでいろいろ新鮮だった。

 

店員さんは撮影のセットを用意したり赤ちゃん用のコスプレ衣装を準備したりといつも忙しそうだった。

 

まだイチローは話ができないので、セットの中央に座らせて、オモチャで気を引いて一瞬のタイミングを逃さずに撮影する。

 

時々、はいはいでカメラの方に歩き出したり帽子を脱いだりして、その都度、元の位置に戻したりして大変そうに見えた。

 

ただ、撮影が終わって帰り際に、息子は大変お利口であっという間に撮影が終わったと褒められた。

 

自分には結構大変そうに見えたので、意外だった。

 

他の赤ちゃんは泣いたり暴れたりでもっともっと大変らしい。

 

そういえばイチローは一度もグズらなかったしオモチャを見せればすぐ笑顔でケタケタ笑っていた。

 

ちなみに、自分の家にも実家にも自分の赤ちゃんや子供時代の写真は無い。

 

この話を奥さんにしたら酷く驚かれた。

 

奥さんによると、卒業アルバムを作るときなどに友達同士で子供時代の写真を持ち寄るのだそうだ。

 

今話題の1/2成人式みたいなものだろうか。俺にはそんなイベントは無かったし、持って来いと言われても無いものは持ってこれない。

 

自分が小学生の時に父親家庭内暴力、今風にいうとDVが激しさを増したので、母親が実家に着の身着のままま逃げ出し、自分も母親について行った。

 

とてもアルバムを持ち出せるような状況じゃ無かった。

 

昔と比べて今は離婚件数は増えているので、自分みたいに子供時代の写真を持っていない人は離婚家庭では普通だと思う。

 

奥さんにそう言ったら、そんなの普通じゃないと言われてしまった。

 

まあ、自分のことはどうでもいい。

 

イチローには大きくなった時に友達に自慢できるような良い写真をたくさん残してあげよう。

 

 

クレーン現象

家には、ボタンを押したりつまみを回したりすると色んな音や曲が流れるオモチャがいくつかある。

 

イチローはボタンを押すのは大体できる。

 

そして、曲が鳴り終わったらまた自分で押したりしていて、そういうのを見ると成長したなぁと実感する。

 

でもまだ指の力が弱いのか、よく理解できていないのか、ツマミは回せないらしい。

 

パパやママの手をツマミの位置まで引っ張っるようになった。

 

自分でできないことを誰かにしてもらうことも覚えたのかと、これも成長したなぁと感心していた。

 

ところが、ネットには赤ちゃんが大人の手を掴んで何かをさせるのは自閉症の症状の一つらしい事が書いてある。

 

ちょっと心配になってしまった。

 

でも、まだ、話のできない赤ちゃんが大人の手を引っ張るのは自然な事だと思う。

 

大人でも「ちょっと」と誰かを呼ぶ時に袖を引っ張ることもあるし。

 

本を読んで欲しい時やオモチャで遊んで欲しい時など、手を引っ張られる事が増えいるのが気になるが、言葉を話し始めれば変わるんだろう。

 

変わらなかったらまたその時に考えよう。

 

早く帰れた日

深夜前に帰れた日は、家族がまだ起きている。

 

「ただいまー」とドアを開けると、「おかえりなーい」という奥さんの声と同時に、ドタドタドタという騒々しい音とともにイチローが廊下に顔を出す。

 

そのままドタドタとハイハイでこっちにやって来ると、しがみついてつかまり立ちをしてこっちを見上げる。

 

俺はそのまま抱き上げて部屋に入る。

 

そんな時、家族ができたんだなぁと今更ながら実感する。

ストローマグが使えるようになった

3ヶ月くらい前から気が付いた時にストロー付きの紙パックでストローの練習をしていたがなかなか飲んでくれなかった。

 

ストローを口にくわえるが棒やひもと同じように噛んでおしまい。

 

口を離して指でストローをつついたり、折ったりして遊び出してしまう。

 

口でくわえてる時に箱を押して少し中身を押し出してみるが状況は変わらない。

 

ストローを使えない子供はいないので特に心配はしていない。

 

でも、ストローを使えると外で気軽に飲み物を飲めるので便利だと思っていた。

 

この前、1才になったこともありストローマグというのを買って見た。

 

赤ちゃん用のストロー付きの水筒で、蓋をすれば中身が漏れないようになっている。

 

こぼれても困らないように普通の水を入れて、イチローに渡してみる。

 

するとやっぱり飲まずに容器で遊んでしまう。

ストローを出したままひっくり返して舐めたりするので、少し水がこぼれるがそれで遊んだりし始める。

 

なかなか上手くいかないなと思っていたある日、口が動いて中の水が減った気がした。

 

イチローのノドがゴックンと動いた気がした。

 

イチローの口から水がこぼれて、よだれかけがびしょ濡れになった。

 

イチローがストローで水を飲んだ! 

 

まぐれかと思ったが、その後もちゃんと飲んでるようだし、逆に空気を送ってブクブク遊んでるので大丈夫みたいだ。

 

今度は麦茶とかジュースをあげてみよう。

ジェスチャー

ビールを飲みながらバターピーナッツを食べていたら、イチローが物欲しそうな顔で近づいてきた。

 

赤ちゃんはバターピーナッツを食べられないので、間違って食べたりしないように袋をイチローの手の届かない場所に移した。

 

そしたら、イチローは俺の体によじ登ってきた。

 

遊んで欲しいのかなと思っていたら人差し指を俺の口にあてた。

 

遊んでいる時は目や鼻の穴に指を入れてグリグリするが、今回はただ口に指を置くだけ。

 

まだ話のできないイチローの、自分も食べたいという意味のジェスチャーなんだと思う。

 

これからはイチローの前でお菓子を食べるのはやめよう。