サトー・タローの育児日誌

アニメ・マンガ好きなアラフォー後半のおっさんの育児日誌(ほとんど専業主婦の奥さんにまかせきり)

パパ抱っこ

ネットの記事や育児本を見ると、赤ちゃんがお父さんを嫌がる話が少なくない。

 

最初は女の子だけかと思っていたら、男の子も嫌がるらしい。

 

説明を読むとお父さんはお母さんと比べて赤ちゃんと接する時間が少ないから、人見知りされているという話だった。

 

ウチとは結果と理屈が逆だった。

 

ウチは俺の方がイチローから抱っこを要求されることが多い気がする。

 

それについて奥さんの見解は、俺の方が体が大きいので安定感がある、俺があまり会えないレアキャラ、という2つの理由で抱っこが得意なのだとか。

 

これってネットの記事で言っているのと原因は同じだけど結果は真逆なんだよな。

 

そう言えば、一年前に初めてイチローを抱っこした時は凄く不安で怖かった。

 

間違って落っことしたらイチローは簡単に死んじゃいそうに見えた。

 

落っことさなくても簡単に首が折れちゃいそうだった。

 

それで死んじゃったら殺人になるんだろうけど、そんな事より、やっと40年以上かかって産まれた我が子がいなくなってしまう事がとてつもなく怖かった。

 

多分この子が死んだら2人目はないだろう。

奥さんも俺もお互い年齢的に最後だ。

 

諦めていたのに、せっかく神様から授かった命なのにそれが自分の粗相で失ってしまったら二度と立ち直れないに違いない。

 

あれこれいろいろ考えてしまって、とても不安だった。

 

でも初めて抱っこしたときは奥さんとかお義母さんとか看護師さんの抱っこを見よう見真似で抱っこした。

 

そしたら案外簡単に抱っこできた。

 

それからは何度も抱っこしたが首が座るまではやっぱり不安だった。

 

一度、首がカクンとなってとても心配したことがあった。すぐにネットで調べたらダメなときは赤ちゃんの状態が急変するので明らかに分かるそうだ。結局、何ともなかった。

 

1歳を過ぎた今となっては片手で抱えたりして、すっかり適当な感じになっている。

 

問題は長時間抱っこしてると後から腰が痛くなることだ。

 

腰は一週間くらいで治ったが、時々、痛くなる。歳はとりたくないものだ。

 

今のイチローの体重は9キロ。

 

これからどんどん重くなるんだろうが、俺の腰は耐えられるんだろうか。

 

とても心配だ。

突然の卒乳

出産した病院の方針でイチローは母乳オンリーで育てている。

 

奥さんの寝かしつけも授乳しながら。

 

イチローは1歳になった今でも夜泣きが続いていて、夜は30分〜2時間おきに起きて泣き出す。

 

週末は俺が添い寝してるが30分はマジでキツイ。

 

抱っこしてユラユラさせて15分くらい頑張って寝かせてそっと布団に寝かせてやっと眠れると思ったら泣き声で目が覚める。時計をみたら30分しか経ってない。また、抱っこして寝かせないと!

 

これの繰り返し。

 

奥さんはその度におっぱいをあげて眠らせているらしい。

 

あまり飲まずに乳首を咥えてるだけというのもあるみたいだが。

 

それが突然おっぱいを飲まなくなってしまった。

 

おっぱいをあげても飲まずに泣くらしい。

 

奥さんは、これからどうやって寝かしつけたらいいんだと、パニック気味になってるし、離乳食もあまり食べていないのでそれも心配。

 

そんなことがあってこの先どうなるんだろうと心配になって会社から時々メールや電話して様子を見てたら、案外、上手く行っているらしい。

 

寝かしつけは泣き疲れて勝手に一人で寝るので以前より手がかからないみたいだし、離乳食も前より食べるようになった。

 

さらに何日かしたらそんなに泣かずに普通に抱っこで寝るようになり、なおかつ、まとめて寝る時間が4時間と以前の何倍にも増えて奥さんがまともに眠れるようになったらしい。

 

とりあえず良かった。

階段

奥さんとイチローは時々、電車で1時間くらいの義実家に帰っている。

 

その間、週末は俺も泊めてもらっている。

 

今、イチローは義実家の階段の登り降りがブームだ。

 

イチローはまだちゃんと歩けない。

 

30秒以上、立っている事があるし、5,6歩、タタタタっと歩いて大人の足にしがみつく事はあるが、安定して一歩二歩とは歩けていない。

 

それでも、いつの間にか階段を登っている。

 

アスレチックか山登りのように全身を使って黙々と登る。

 

たまに側に目に付いたカバンとかボウシにちょっかいを出す事もあるが大概はひたすら登る。

 

そして、ふと何かを思い出したかのように壁に手をついて立ち上がると、向きを変えてこっちに両手を伸ばす。

 

俺はその手を掴むというか支えてやる。

 

するとイチローは階段のヘリまで歩いておもむろに片足を踏み出す。

 

階段の高さの方とイチローの足の長さはほとんど同じぐらいなので、それこそ全身を使って両手で踏ん張りながら、フンガッフンガッと鼻息を荒くして一歩一歩、一生懸命降りる。

 

そしてようやく一階に着くとまた階段に手をついて登り始める。

 

階段は大体20段くらいなのだが、登る高さは3段だったり10段だったりまちまちだ。

 

それを10往復ぐらいする。

 

これってかなりの運動量だと思う。

 

本人は面白いと思ってやってるんだろうけど、もしかしたら凄い頑張り屋さんなのかもしれない。

 

くっついた

確か6ヶ月くらいの頃にAmazonで人気の絵本をまとめて買った。

 

その中のひとつに「くっついた」という絵本がある。

 

内容は左右に一匹ずつ動物が登場してページをめくると手をつないだ絵になって「くっついた」となる。最後はお母さん、「わたし」、お父さんが登場する。

 

シンプルな内容で絵も優しい感じで気に入っている。

 

この前、イチローから何度も読めと催促されて、結局、5回くらい読まされてしまった。

 

イチローはまだ言葉は話せないが、本を読み終わると俺の手に本を押し付けてくる。

 

そして、お母さんと「わたし」のくっついたのページで、毎回、ジッと絵本を見つめると顔をピタっとくっつける。

 

とても可愛い。

 

最初はたまたまかと思ったが、毎回、同じページで同じことをするのだから偶然ではないだろう。

 

ちゃんと絵本の内容は伝わっているようだ。

1歳の記念写真

イチローの1歳の誕生日にスタジオ アリスで記念写真を撮ってきた。

 

こういう所で写真を撮るのは初めてだったのでいろいろ新鮮だった。

 

店員さんは撮影のセットを用意したり赤ちゃん用のコスプレ衣装を準備したりといつも忙しそうだった。

 

まだイチローは話ができないので、セットの中央に座らせて、オモチャで気を引いて一瞬のタイミングを逃さずに撮影する。

 

時々、はいはいでカメラの方に歩き出したり帽子を脱いだりして、その都度、元の位置に戻したりして大変そうに見えた。

 

ただ、撮影が終わって帰り際に、息子は大変お利口であっという間に撮影が終わったと褒められた。

 

自分には結構大変そうに見えたので、意外だった。

 

他の赤ちゃんは泣いたり暴れたりでもっともっと大変らしい。

 

そういえばイチローは一度もグズらなかったしオモチャを見せればすぐ笑顔でケタケタ笑っていた。

 

ちなみに、自分の家にも実家にも自分の赤ちゃんや子供時代の写真は無い。

 

この話を奥さんにしたら酷く驚かれた。

 

奥さんによると、卒業アルバムを作るときなどに友達同士で子供時代の写真を持ち寄るのだそうだ。

 

今話題の1/2成人式みたいなものだろうか。俺にはそんなイベントは無かったし、持って来いと言われても無いものは持ってこれない。

 

自分が小学生の時に父親家庭内暴力、今風にいうとDVが激しさを増したので、母親が実家に着の身着のままま逃げ出し、自分も母親について行った。

 

とてもアルバムを持ち出せるような状況じゃ無かった。

 

昔と比べて今は離婚件数は増えているので、自分みたいに子供時代の写真を持っていない人は離婚家庭では普通だと思う。

 

奥さんにそう言ったら、そんなの普通じゃないと言われてしまった。

 

まあ、自分のことはどうでもいい。

 

イチローには大きくなった時に友達に自慢できるような良い写真をたくさん残してあげよう。

 

 

クレーン現象

家には、ボタンを押したりつまみを回したりすると色んな音や曲が流れるオモチャがいくつかある。

 

イチローはボタンを押すのは大体できる。

 

そして、曲が鳴り終わったらまた自分で押したりしていて、そういうのを見ると成長したなぁと実感する。

 

でもまだ指の力が弱いのか、よく理解できていないのか、ツマミは回せないらしい。

 

パパやママの手をツマミの位置まで引っ張っるようになった。

 

自分でできないことを誰かにしてもらうことも覚えたのかと、これも成長したなぁと感心していた。

 

ところが、ネットには赤ちゃんが大人の手を掴んで何かをさせるのは自閉症の症状の一つらしい事が書いてある。

 

ちょっと心配になってしまった。

 

でも、まだ、話のできない赤ちゃんが大人の手を引っ張るのは自然な事だと思う。

 

大人でも「ちょっと」と誰かを呼ぶ時に袖を引っ張ることもあるし。

 

本を読んで欲しい時やオモチャで遊んで欲しい時など、手を引っ張られる事が増えいるのが気になるが、言葉を話し始めれば変わるんだろう。

 

変わらなかったらまたその時に考えよう。

 

早く帰れた日

深夜前に帰れた日は、家族がまだ起きている。

 

「ただいまー」とドアを開けると、「おかえりなーい」という奥さんの声と同時に、ドタドタドタという騒々しい音とともにイチローが廊下に顔を出す。

 

そのままドタドタとハイハイでこっちにやって来ると、しがみついてつかまり立ちをしてこっちを見上げる。

 

俺はそのまま抱き上げて部屋に入る。

 

そんな時、家族ができたんだなぁと今更ながら実感する。