サトー・タローの育児日誌

アニメ・マンガ好きなアラフォー後半のおっさんの育児日誌(ほとんど専業主婦の奥さんにまかせきり)

クレーン現象

家には、ボタンを押したりつまみを回したりすると色んな音や曲が流れるオモチャがいくつかある。

 

イチローはボタンを押すのは大体できる。

 

そして、曲が鳴り終わったらまた自分で押したりしていて、そういうのを見ると成長したなぁと実感する。

 

でもまだ指の力が弱いのか、よく理解できていないのか、ツマミは回せないらしい。

 

パパやママの手をツマミの位置まで引っ張っるようになった。

 

自分でできないことを誰かにしてもらうことも覚えたのかと、これも成長したなぁと感心していた。

 

ところが、ネットには赤ちゃんが大人の手を掴んで何かをさせるのは自閉症の症状の一つらしい事が書いてある。

 

ちょっと心配になってしまった。

 

でも、まだ、話のできない赤ちゃんが大人の手を引っ張るのは自然な事だと思う。

 

大人でも「ちょっと」と誰かを呼ぶ時に袖を引っ張ることもあるし。

 

本を読んで欲しい時やオモチャで遊んで欲しい時など、手を引っ張られる事が増えいるのが気になるが、言葉を話し始めれば変わるんだろう。

 

変わらなかったらまたその時に考えよう。

 

早く帰れた日

深夜前に帰れた日は、家族がまだ起きている。

 

「ただいまー」とドアを開けると、「おかえりなーい」という奥さんの声と同時に、ドタドタドタという騒々しい音とともにイチローが廊下に顔を出す。

 

そのままドタドタとハイハイでこっちにやって来ると、しがみついてつかまり立ちをしてこっちを見上げる。

 

俺はそのまま抱き上げて部屋に入る。

 

そんな時、家族ができたんだなぁと今更ながら実感する。

ストローマグが使えるようになった

3ヶ月くらい前から気が付いた時にストロー付きの紙パックでストローの練習をしていたがなかなか飲んでくれなかった。

 

ストローを口にくわえるが棒やひもと同じように噛んでおしまい。

 

口を離して指でストローをつついたり、折ったりして遊び出してしまう。

 

口でくわえてる時に箱を押して少し中身を押し出してみるが状況は変わらない。

 

ストローを使えない子供はいないので特に心配はしていない。

 

でも、ストローを使えると外で気軽に飲み物を飲めるので便利だと思っていた。

 

この前、1才になったこともありストローマグというのを買って見た。

 

赤ちゃん用のストロー付きの水筒で、蓋をすれば中身が漏れないようになっている。

 

こぼれても困らないように普通の水を入れて、イチローに渡してみる。

 

するとやっぱり飲まずに容器で遊んでしまう。

ストローを出したままひっくり返して舐めたりするので、少し水がこぼれるがそれで遊んだりし始める。

 

なかなか上手くいかないなと思っていたある日、口が動いて中の水が減った気がした。

 

イチローのノドがゴックンと動いた気がした。

 

イチローの口から水がこぼれて、よだれかけがびしょ濡れになった。

 

イチローがストローで水を飲んだ! 

 

まぐれかと思ったが、その後もちゃんと飲んでるようだし、逆に空気を送ってブクブク遊んでるので大丈夫みたいだ。

 

今度は麦茶とかジュースをあげてみよう。

ジェスチャー

ビールを飲みながらバターピーナッツを食べていたら、イチローが物欲しそうな顔で近づいてきた。

 

赤ちゃんはバターピーナッツを食べられないので、間違って食べたりしないように袋をイチローの手の届かない場所に移した。

 

そしたら、イチローは俺の体によじ登ってきた。

 

遊んで欲しいのかなと思っていたら人差し指を俺の口にあてた。

 

遊んでいる時は目や鼻の穴に指を入れてグリグリするが、今回はただ口に指を置くだけ。

 

まだ話のできないイチローの、自分も食べたいという意味のジェスチャーなんだと思う。

 

これからはイチローの前でお菓子を食べるのはやめよう。

指差し


イチローはいつの頃からか何でも人差し指で指差し始めた。

 

たとえば、小さな点や目印のようなもの。

ぬいぐるみの目。

 

リモコンのボタン。

 

小さいゴミやホコリのようなもの。

 

それらをつついたり押したりしている。

 

家のおもちゃでボタンを押したら音楽や音がなるものがあるが、そういうことが分かっていてボタンを押しているように見える。

 

それらは赤ちゃんの発達の一環なのだろと思う。

 

困るのは執拗に俺の目を指差すことだ。

 

目をつぶっていてもグリグリと指を押し込んでくる。

 

油断してたら本当に目を潰される気がする。

 

似たようなので、顔のイボも攻撃対象になっていて同じく、グリグリされたり引っ掻いたりされる。

 

無表情でやられるので、本当に怖い。

喜びの表現

イチローは嬉しいとき笑う。

 

「いないいないばあ」をしたとき、「こちょこちょこちょ」とくすぐったとき、「たかいたかい」をしたときなど、遊んであげるとよくにこにこと笑う。

 

うまく笑いのツボに入ると「ケタケタケタケタ」となかなか豪快に笑ってくれる。

 

笑う以外にも両手をぶらぶらさせて喜びを表すときがある。

 

すべり台をすべりおりた直後や、お気に入りのおもちゃ(俺のスマホとか)で遊んでるとき、あとよく分からないときに手をぶらぶらさせて喜んでいる。

 

何度見ても見飽きないくらいイチローは面白い。

お見送り

毎朝、早く出勤するのでいつも一人で家を出る。

 

でも、たまにイチローが早起きするときがあって、お見送りしてくれる。

 

奥さんに抱っこされてマンションの出入口まで出てきてくれる。

 

まだ、イチローは手も振れないし、話せないからバイバイも言えない。

 

ただ、距離が離れるにつれて顔が徐々に歪んでしわくちゃになって、泣き出してしまう。

 

赤ちゃんでも「別れ」は分かるらしい。

 

かれこれ40年以上生きてきたけど別れ際に泣いてくれるように人はいなかった。

 

一人でも自分との別れを惜しんでくれる人がいるなら、俺の人生は無駄ではなかったと思える気がする。